このページでは、「新学年でライバルをごぼう抜きするための春休みの勉強方法」について解説していきます。
2週間ほどある春休みは、学年が上がるタイミングだからこそ、成績を上げる良いチャンスです!
今回は「新学年になって成績が上がらない(あるいはダウン気味…)原因」から、偏差値を確実に爆上げする具体的な勉強方法を解説していくので、この記事を参考にして、ぜひ最高の新学期を迎える準備をしてください!
春休みにやるべき勉強
まず結論から言うと、春休みは前学年の復習をするべきです!
「えっ!?予習や先取り学習をした方が良いのでは!?」と思われる方もいるかもしれませんが、それは一切お勧めしません。
春休みは復習をするべき理由を,次で説明していきます。
春休みの勉強は復習をするべき理由
なぜ春休みは復習をするべきなのか?
それは、1つは「新学年での成績アップの土台をつくるため」。
もうひとつは「復習をしないと成績がダウンしてしまう可能性があるため」です。
成績ダウンのたったひとつの原因
新学年になって「成績が上がらない」、あるいは「成績が上がるどころかダウンしている…」。
そんな生徒の特徴・原因はずばり、「今までの学習でつまずきがある」ということです。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、すごーーーく重要なことです。
次で詳しく説明していきます。
新中2生がつまずく原因
新中2生は、英語・数学の難度が一気に上がります。
例えば、英語なら過去形・未来形,不定詞・動名詞などが特に中2英語のポイントです。
1年生で学習する「一般動詞とbe動詞の使い分け」や、「3人称単数」の文章を正しく理解し、記述できるでしょうか?
2年生になると,1年生の「現在形」「現在進行形」に加え、「過去形(一般動詞+be動詞)」「過去進行形」「未来形(willとbe going to~の2パターン)」と、新たな時間軸を表現する英文法がたくさん登場します。
2021年度から「過去形(一般動詞+be動詞)」「過去進行形」は中1の学習範囲に変わります。
さらに、中学英語の肝でもある「不定詞」「動名詞」がでてきます。
もし1年生の英語がつまずいていたら、曖昧なままでいたら、中2以降の英文法はまったくできないまま授業が進んでしまいます。
数学であれば、「1次関数」が中2数学のポイントですね。
1年生の「比例・反比例」が身についていなければ手も足も出なくなってしまいます。
もっと言うと、中1の文字式・方程式の計算がおぼつかないと、まったく歯が立ちません。
文字式での数量の表し方ができていないと、連立方程式や関数の文章題も理解できず、「解説を読んでも聞いても全然わからない…」となってしまいます。
新中3生がつまずく原因
新中3生も同様です。中2までに習った英語・数学の基礎は完璧でしょうか?
英語であれば、上記の2年生の内容はもちろんのこと、「過去形の規則動詞・不規則動詞」を完全に暗記していなければ、過去分詞を使う「受動態」「現在完了」は何もできない状態に…。
2021年度から「受動態」「現在完了」は中2の学習範囲に変わります。
さらに「不定詞の構文」「分詞」「関係代名詞」と、受験英語の最重要事項が、まったく理解もできずに崩壊してしまいます。
数学も同様です。
特に中2で学習する「1次関数」は、中3の「2次関数」の土台になることはもちろん、受験の最重要事項でもあります。
春休みで前学年までの数学・英語の基礎を完璧にしておかなければ、新中3生は受験で非常に苦労してしまいます。
この春に英語・数学の土台をきちんと固め,夏に理科・社会を固めるのが受験の必勝パターンです。
夏は理社にも時間を割きたいので、1,2年生の英語・数学にたくさんの時間を割くことができるのは、この春休みがラストチャンスになります。
補足
新中1生も同様に、小学校の算数を完璧に復習しておくことが最重要です。
具体的には「計算」は全範囲もちろんのこと(強いて挙げるなら分数の計算です)、「割合」の単元が特に重要です。
春休みは英語・数学の復習をしよう!
ここまでで説明したように、新学期が始まるまでに英語・数学のつまずきを解決しなければいけません。
学期が始まってしまっては、復習をしようと思っても時間も取れず、どんどん進む授業にもついていけなくなってしまいます。
夏以降に復習をして偏差値を上げようとしても、とても労力が必要になり、なかなか難しいでしょう。
単元ごとのつながりがない理科・社会はごまかせても,積み上げ式の英語・数学はごまかしがきかなくなってしまいます。
ということで,前置きが長くなってしまいましたが,春休みの勉強は英語・数学の復習をしましょう!!
春休みの具体的な勉強方法
「英語・数学の復習をやるべきなのはわかった!…でも具体的に何をやればいいの?」という疑問を解決していきましょう。
学校の宿題を活用する
春休みの宿題として、プリントや薄めのワークが配られている学校も思います。
宿題が出されている場合は、これをフルに活用しましょう。
できれば3周はやりたいです。
「3周やろう!」と聞くと「えっ、無理無理、やだよ(笑)」と思うかもしれませんが、すべてをきっちり3周やる必要はありません。
次の手順でやっていきましょう。
1周目
1周目は普通にやっていきます。
宿題だから、提出しなければいけないと思います。
なので、普通にやって赤ペンで◯×を付けて、間違えたところは解説を書いていけばいいです。
2周目
2周目は、1周目で「間違えた問題」「できなかった問題」を、もう一度解き直しましょう。
「きれいに問題文をノートに写して…」的なことは必要ありません。時間がかかり過ぎてしまうので。
プリントやテキストの問題を見て、ノートや紙にどんどん解き直しをしていきましょう。
ここで1つポイントです。
「間違えた問題」はもう一度解き直せばいいですが、問題は「完全にわからなかった問題・解説を読んでも理解できなかった問題」です。
ひとりひとり現状の理解度レベルなどによって変わってきますが、これらの問題は最悪とばしてしまってもOKです。
基礎・基本レベルは全員が理解できるまでやらなければいけませんが、やたらと難易度が高い問題があった場合は“今は”できなくてOKです。
とにかく、「間違えた問題」と「やったときはわからなかったけど、解答・解説を見て解き方がわかった問題」のみを、2周目でもう一度解き直しましょう!
3周目
そして3周目。
3周目も、2周目と同様にもう一度(1週目のときに)間違えた問題を解き直しましょう。
「3回も同じ範囲を勉強したらできるようになれそう!」と思いませんか?
その通りです。勉強はその感覚が大事です。
「しつこいわ!もう3回目だしさすがにもうできるわ!」という気持ちになったとき。それが勉強ができるようになった瞬間です!
教科書や学校ワークで復習する
もし学校から宿題が出されていない場合は、教科書や学校のワークで復習しましょう。
ただし、教科書や学校のワークを全ページやる時間はありませんね。
なので「演習のページ」や「章末問題」など、問題が選別されている重要度の高いページのみをやっていけば、効率よく効果の高い勉強ができますよ!
問題を解いていくと「全然覚えてない…全然わかんない…」ということが起こり得ます。
そのようなときは、その部分の基本問題からやり直しましょう。
そういった単元では、章末問題の中難度以上の問題は無理をしてやらなくてもOKです。
映像授業を活用する
「1人ではなかなか勉強が進まない…手に付かない…」「教科書などではなかなかやる気がでない…」ということもあるかもしれません。
そんな方は、映像授業を活用することをお勧めします。
映像授業は自宅で・即・簡単に中1の範囲からでも復習することができますし、活用しない手はないと思います。
お勧めは「スタディサプリ 」です。
1か月あたり1,815円という格安料金(ランチ1,2回分ですし安すぎる)で、わかりやすくおもしろい授業が見れるので、本当に今は良い時代だと思います!(笑)
基本的にいつでも「2週間無料キャンペーン」をやっているので,春休み期間だけ活用して,春休みが終わると同時に解約しちゃうのもありですしね。
「スタディサプリ 」のお勧めポイントを列挙しておくと
- 圧倒的低価格、1か月あたり1,815円(税込)!塾平均よりも、年間で約23万円お得!
- 専用教材の購入の必要なし!自宅のパソコン・タブレットが塾になる!
- 1か月あたりたったの1,815円でプロ講師のわかりやすい講義動画で苦手克服から学習習慣の定着ができる!
- 2週間無料でお試し可能!
- 5教科18科目1万本以上の講義動画はいつでもどこでも見放題!
- ドリルの正答率で、ニガテなポイントを見える化!
- 生徒(子ども)の学習記録を、保護者にお知らせする機能付き!
といったところです。
こういった映像授業のサービスを活用するのは大アリです。
学習塾に行く
春は「塾へ行こうか迷っている」「塾を変えようか検討している」といったようなご相談を多くいただく季節でもあります。
そういった方はまずは体験授業に行ってみることをお勧めします。
塾では「塾専用教材」という、市販されていない教材が使われています。
塾業界の内部の人間であり、今も現役バリバリでやっていて、毎年大量の塾専用教材と市販教材を吟味している私がぶっちゃけちゃいますけど、中学生・高校受験用の問題集は、市販のものより塾専用教材の方が遥かに質が高く、良い教材です。
問題の質も、中身の構成も、中身のデザインも、すべての点において塾専用教材の方が優れています。
(大手進学塾のテキストも、この「塾専用教材」の表紙だけを変えてもらって発注して使用しているということも少なくないです。それぐらいどこの塾でも使うほど質が高いということです。)
ですので、このような教材で勉強ができるということだけでも、塾に通うメリットは十分あると私は考えています。
じゃあ「とりあえずどこでも良いから塾に入った方が良いのか?」というと、それは違います。
塾選びの基準の1つとして重要なことが「現在の学力」です。
現状で偏差値55以上、または実力テストなどで7割以上得点できる実力がある生徒は、集団授業でも個別指導でも良いでしょう。
塾で要点や重要ポイントを押さえ、宿題などで自分でやっていけるからです。
現状では平均前後やそれ以下の生徒の場合は、集団授業より個別指導の方が良いでしょう。
そして,塾で勉強しっぱなしでは,学力は決して上がりません。
塾に入るにあたって最も重要視していただきたいのが、「生徒が学習したことを自分自身でアウトプットする機会がしっかりと確保しされていて実践できる仕組みがあるか」です。
例えば,演習時間が確保されていて,生徒が自分一人で自力で問題を解いて正解を出せるようになるか?そのフィードバックをもらえる機会があるかどうか?
塾で学習した範囲の類題が宿題として出されて,反復練習をする仕組みがあるかどうか?
これらが重要です。
私の塾のように、「集団(最短良質の授業)」×「個別(フィードバック)」×「大量演習(反復)」がやれる塾がもし地域にあれば、絶対にその塾に入った方が良いでしょう。
春休みの勉強法まとめ
以上が春休みの勉強法の解説です。
もう一度繰り返しになりますが,この春は英語・数学のつまずきを解消し,前学年までの内容を完璧にマスターしましょう。
それが新学年になってからの強固な土台となって,これからの成績アップ,延いては高校受験のときの武器となり,アドバンテージとなります。
上手に春休みを活用してくださいね!
こんにちは!
高校受験ラボ・進学塾リードアップ代表の山田優輔です!
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