【2023年最新版】高校の選び方!絶対に失敗しない15のポイント

山田ゆうすけ

こんにちは!
高校受験ラボ・進学塾リードアップ[旧Makeage]運営者の山田優輔です!
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高校は人生の中でもかけがえのない貴重な3年間になります。

受験校の最終決定は中3の秋以降ですが、それまでにどんな高校があるか知り、後悔のない志望校選びをしたいですよね。

この記事では、「『偏差値』や『内申点』以外に、どのような観点で高校選びをすればいいのか?」を、15のポイントを挙げて解説します

また、志望校選びで困らないために「中学3年の時期ごとにやっておくべきこと」も紹介します

ぜひ志望校選びの参考にしてください!

絶対失敗しない高校選びの15のポイント

絶対失敗しない高校選びの15のポイント

志望校を選ぶといっても、どのようにしたらいいのか?

具体的に学校名を挙げていくのは大変なことです。

まずは絶対失敗しないための「高校選びの15のポイント」を順番に解説します。

ポイント①:志望校は複数校考える

「志望校」は1校ではなく、複数校用意しましょう

中学生の学力は、直前の冬休みなどにも十分伸びる可能性があります。

また「合格できるだろう」と思っていた高校に落ち、急遽もう1ランク下の高校を受験することも現実には多々あります。

「1回も受験を考えていなかった」、「説明会などにも行ったことがなく場所もよく知らない」、という状況で受験をするのは非常に不安になります。

自分の偏差値±3ぐらいの「チャレンジ校“群”」、「合格圏内校“群”」、「すべり止め校“群”」をそれぞれ数校ずつ用意をしましょう。

それでは、具体的に高校探しのときの見るべきポイントを見ていきましょう。

ポイント②~⑥:校風・教育方針

教育方針とは大きく分けて「受験指導などの学習に関する教育」と「礼儀や服装などの人間性に関する教育」に分けられます。

ポイント②:男子校 or 女子校 or 共学校

異性の目を気にせず、のびのびと学校生活を送れるのが男女別学校のメリットです。

例えば女子校では、「礼法」の授業などの躾(しつけ)を重視する学校があります。

しかし、最近は共学化が進んでいるので、男子校・女子校が少なくなってきています。

一方共学校は、授業やクラブ活動・文化祭などを通じて、多感な思春期を共に切磋琢磨しながら過ごせることがメリットです。

ポイント③:宗教系の高校か?

宗教組織が設立母体となっている高校です。

信仰を強制するようなことはありませんが、礼拝があったり、宗教の授業が組み込まれていることがあります。

雰囲気が合う・合わないがあるかもしれませんので、必ず学校を見にいき雰囲気をつかんでおきましょう。

ポイント④:中高一貫校か?

中高一貫校でも、次の4タイプがあります。

  1. 内部生と高校から入学した外進生は3年間別クラスの『別クラス型』
  2. 内部生と高校から入学した外進生が“高1” or “高2” or “高3”から混合になる3パターンの『混合型』

中高一貫校のうち60%が「混合型」の高校です。

入学後のクラス編成などもチェックしておきましょう

また、「中学受験をするのが当たり前」という価値観の家庭の親子の方も多いので、その中でのびのびと過ごせるかも重要なポイントです。

ポイント⑤:『大学付属校』or『半付属校』or『半進学校』

大学付属校にも3タイプあります。

  1. ほとんどの生徒が系列大へ推薦で進学できる『純付属校』
  2. 大学附属だけど、他大学への進学の道もある『半付属校』
  3. 大学附属だけど、他大学へ進学する生徒の方が多い『半進学校』

1つずつ解説していきます。

①「純付属校」

大学受験がないことで、大学受験には関係ない自分のやりたい勉強ができたり、部活動に打ち込めたりするのがメリットです。

一方で、大学受験がないことで高校進学後に勉強をしなくなり学力が低下し、希望する学部に進学するための成績が取れなかったりすることもあります。

また、途中で他大学へ進学したいなったときに、周りの人や先生もそういう雰囲気ではなく個人的にがんばるしかなくなってしまうというデメリットもあります。

「併設大学に自分の進学したい学部があるか」「その学部に何人進学できるのか、どれぐらいの成績が必要なのか」をチェックしておきましょう

②「半付属校」

併設大学への進学を基本として、他大学への進学も目指せるのが「半付属校」です。

併設大学への内部進学推薦権を保持したまま、他大学を受験することもできる学校もあります。

「半付属校」では、「併設大学進学クラス」と「他大学進学クラス」に分けている学校もあります。

半付属校の例

・明治大学付属中野八王子高校
・国際基督教大学高校

③「半進学校」

大学付属校でありながら、半分以上の生徒が他大学へ進学する「半進学校」というタイプもあります。

進学校同様に、大学入試を前提としたカリキュラムが設けられています。

半進学校の例

・國學院高校
・國學院久我山高校
・成蹊高校
・帝京大学高校
・東京農業大学第一高校
・二松学舎大学附属高校
・明治学院高校
・専修大学松戸高校
・東邦大学付属東邦高校
・日本大学習志野高校

ポイント⑥:校則が厳しいか?自主性を重んじる自由な校風か?

一般的に、公立高校はゆるく、私立高校は厳しいと言われています。

公立高校でも上位校ほどゆるく、下位校ほど厳しい傾向があります。

校則は「髪型」「髪色」「化粧」「服装」「バイト」「スマホ」「飲食」「寄り道」の制約があるかないかということが多いです

ホームページを見ただけではおそらくほとんどわからないので、実際にその高校に通っている生徒を見てみるといいです。

ポイント⑦:雰囲気

不思議とどの高校にもそれぞれの「雰囲気」というものがあります。

それに合わせて、その高校に集まってくる人の「雰囲気」があります。

言葉では説明しづらい観点ですが、雰囲気が自分に合うか合わないかは非常に重要な要素です

例えば、先述の中高一貫校の「中学受験をするのが当たり前」の人たちと、「中学は公立に行くのが当たり前」の人たちでは、やはり雰囲気も違います。

雰囲気を掴むためには「学校説明会」や「高校見学」に参加しましょう。

「面倒くさいな」と感じるかもしれませんが、これは必ず行ってください。

「なんかガラが悪いな」と感じることもあるかもしれませんし、

在校生が元気に挨拶をしてくれ「気持ちのいい学校だな」と感じたり、

先入観とはまったく違う印象を受けることも少なくありません

また高校見学をすると、「嫌だなと感じたところから、逆に自分はこういう学校がいいなと」いう発見もできます

少しでも気になった高校・候補に上がった高校は、早いうちになるべく見に行くようにしましょう

ポイント⑧:学科・コース

高校には普通科以外にも、「工業系」「商業系」「看護系」学科など、さまざまな専門学科があります。

普通科は、大学進学のための普通教育に関する教科(国数英理社の5教科中の科目と、保健体育・芸術・家庭・情報・総合)を学習します。

専門学科では専門的な知識や技術を身につけられ、就職に有利な資格を取れたりもします。

また理数科目を重点的に学習する「理数科」。

英語を重点的に学習する「国際科」。

大学進学に力を入れる「特進クラス」などもあります。

気になる学科やコースがあれば、それぞれで学ぶ内容や進学先がどのように違うのかを調べておきましょう。

ポイント⑨:通学時間・交通手段

通学時間・交通手段

3年間毎日通うのですから、通学時間と交通手段はとても重要です。

無理のない範囲内で志望校を選んでいきましょう。

高校では部活の朝練で朝早かったり、夜も中学よりも遅いです。

勉強面でも科目数は大幅に増え、内容は急激に難しくなり、定期テストの負担も中学の比ではありません。

予備校などに通うこともあるでしょう。

通学時間を短くしてその分の時間を勉強などに費やすこともできます。

特に電車・バス通学の場合は、実際の平日の朝の通学時間帯に一度体験しておきましょう。

中学生の多くは朝の通勤ラッシュの大変さを知らず、電車やバス通学に“ちょっとした憧れ”ぐらいしか持っていないことが多いです。

必ず体験しておくことをすすめます。

通学にかける時間と、そのほかの活動に費やせる時間のバランスを考えて志望校を選びましょう

ポイント⑩:進学実績

大学に進学するつもりであれば、進学実績は確認しておくべきです。

具体的に「●●大学に進学したい」と決まっていなくても、進学実績は見ておきましょう。

人間はどうしても環境に左右されます

大学進学を考えていたのに、周りの人は専門学校や短大に進学する人が多ければ、勉強を頑張ること自体大変な環境といえます。

また進学校ほど〝水準(=レベル)〟が高くなります。

周りが当たり前のように有名私大を目指していれば、自分も当然のようにその水準を持つことができます。

進学校のメリットはまさにこれです

公立高校は基本的に偏差値順に合格実績も良いです。

私立高校は「『大学付属校』or『半付属校』or『半進学校』」で解説したように、学校によってかなり特徴があります。

付属や系列の大学に進学する生徒が多いのか
他大学へ進学する生徒が多いのか

などの特徴はチェックして、自分の希望に合う学校を選びましょう。

ポイント⑪:指定校推薦枠

指定校推薦とは、「大学側が指定校に対し評定平均などの推薦基準を示し、推薦する生徒が基準を以上の成績を修めていれば推薦入試で受験できる」という、大学の推薦入学の方法の一つです。

高校ごとに、指定校推薦で受験できる大学が違います。

指定校推薦枠で高校を選ぶべきではありませんが、推薦を取りたいと考えている人はチェックをしておきましょう

ポイント⑫:学費

学費などの経済的な面も無視できない条件です

特に私立高校では学校によって差が大きいのでチェックしておきましょう。

制服代、かばん等の備品代、定期代、部活にかかる費用、修学旅行費など授業料の他にもお金がかかる場面が多々あります。

3年間でどれくらいの費用がかかるのかを知っておくべきです。

以下は公立高校と私立高校の学費のデータです。

 受験料・入学金・授業料を含む学校教育費・学校外活動費を3年分合わせると、

  • 公立高校で平均116.8万円
  • 私立高校で平均306~318万円

のお金がかかると見通されます。

引用:ベネッセ教育情報サイト

ポイント⑬~⑮:学力

学力でどのあたりの学校にすべきかを選ぶ際も、学力には「3つの指標」があります。

ポイント⑬:内申点

1つ目が内申点です。

特に公立高校では内申点が志望校合格の第一関門です

内申点については、「内申点とは?今すぐわかる内申点の計算方法と入試への影響」で詳しく解説しているので、参考にしてください。

現在の入試のシステムでは、学力が足りていても内申点が低いとボーダーラインから外れてしまうことがあるからです

「内申点が低いから受けてもおそらく受からない」という状態の生徒も大勢います。

しかし内申点がいくら高くても「内申点=学力」ではないので、注意が必要です。

私立高校を選ぶ際も、内申点で推薦入試を受けれたり優遇制度を使えたりするので、自分が受けようと思う高校のホームページをチェックしましょう。

ポイント⑭:模試の偏差値

模試の偏差値は自分のレベル(現在地)を知る重要なデータです。

塾に通っていない人でも、3年生以降は会場模試などを申し込み必ず受験をしましょう

自分の偏差値+3~5くらいの『チャレンジ校』
自分の偏差値-2~+2の『合格圏内校』
自分の偏差値-5くらいの「すべり止め校」

受験する各学校の受験日を考慮しながらプランを考えましょう。

受験生の学力は入試直前まで伸びます。

3年生の秋以降も偏差値を見ながら受験校のプランの調整をしていきましょう。

ポイント⑮:過去問の点数

模試の偏差値ともう一つ重要な指標が「その学校の過去問の点数」です。

特に私立高校では学校によって問題の形式や傾向が大きく違います。

過去問を解いてみて合格点を取れるのかどうかをはかりましょう。

過去問を解く際の注意は、試験時間を測り本番同様一気に全教科やることです。

「今日は国語と、あとで数学やって、英語は明日やろう」ではダメです。

以上が、高校を選ぶ際の15個のポイントでした。

これで決めてはいけない!2つのこと

これで決めてはいけない!2つのこと

ここでは、反対に「それで決めてはいけない2つのポイント」を紹介します。

NG①:先輩・友達

「あの先輩が通っているから」「友だちと同じ高校に行きたいから」「友だちに一緒に受けようと誘われたから」、という理由で選ぶのはNGです。

これは、「思っていたのと違った…」と後悔してしまうことがあるからです。

「先輩にとっては良かったけど、自分には違った」ということもあります。

「なんとなくいいイメージがあるけど、実際のことはよく知らない」という場合は、気をつけてください。

もちろん、「これらの理由がきっかけで興味を持つ」というのは全然OKです。

自分の行く高校は、きちんと自分で調べて、説明会などに参加し雰囲気を自分で感じ、自分で選択しましょう。

NG②:親や周りの期待

「親がここを受けろって言うから」、「親の期待に応えるために」という理由で高校を受験するのも危険です。

入学することができても勉強で非常に苦労したり、人間関係でうまくいかないことがあったときに、後悔が大きいからです。

高校は親ではなく、自分が3年間過ごすとても重要な場所です。

周りの意見や期待に応えることは素晴らしいことです。

しかし、自分を押し殺してまで受験することは絶対にしてはいけません。

【時期別】志望校決定のためにやるべきこと10個

時期別志望校決定のためにやるべきこと

ここからは、時期別に「志望校決定」のためにやっておくべきこと10個を解説します。

「何からやればいいのかわからない」という人は参考にしてください。

3月〜6月にやるべきこと

①:1・2年生の学習内容の復習

3年生の学習内容が始まる前に、春休みに1、2年生の学習内容を復習しましょう

特に英語数学は1、2年生の内容が3年生の内容の土台になります。

3年生の定期テストは内申点にも大きな影響があるので、テストで高得点を取るためにも1、2年生の復習は春休み中にやっておきましょう。

また、入試問題の6割以上は1・2年生の学習範囲から出題されます。

勉強は「早く始めたモン勝ち」です。

早いうちから勉強のペースをつかみ、勉強量を増やしておきましょう。

②:自分の学力の把握

模試や、学校の学力テストで現時点での自分の学力を認識しておきましょう

自分の弱点や強みを知り、夏の勉強の取り組み方を考える材料にもなります。

また、夏に説明会に参加する学校選びの指標にもなります。

7月〜8月にやるべきこと

③:学校説明会への参加

夏休み頃から学校説明会がどんどん始まります。

気になる学校、受ける可能性がある学校はどんどん参加しておきましょう

学校の「雰囲気」を感じておくことが重要です。

また「学校の特色」「入試制度」をよく聞いておきましょう

ホームページや受験ガイドには載っていない情報を説明会ではかなり話してくれます

④:模試受験

夏の勉強の成果をはかるために模試を受験しましょう

なるべく多くの高校の志望校判定をして、受験校決定の判断材料にしましょう。

9月〜11月にやるべきこと

⑤:文化祭を見に行く

9月からは多くの学校で文化祭が実施されます。

文化祭は在校生の雰囲気を一番肌で感じられる機会です。

気になる学校はどんどん行ってみましょう

⑥:家族で進路について話し合う

秋には学校で三者面談もあります。

志望校や進路について具体的に家族で話し合いましょう

⑦:学校説明会・入試説明会への参加

偏差値が出て、いろいろな学校見学に行き、具体的に高校が絞られてくる時期になります。

秋には「入試説明会」という入試に関するの説明会を開く学校もあります。

ここで願書を配布することもよくあります

改めて自分が受ける学校や、ここにきて新たに選択肢に上がってくる学校もよくあるので、必ず参加しておきましょう

⑧:推薦利用の場合は学校に相談

9月以降は入試要項も発表され、推薦入試の基準が公表され始めます。

私立の推薦入試や併願制度の利用をする人は早めに学校の先生に相談をしておきましょう

12月〜2月にやるべきこと

⑨:出願書類の手配・準備

願書をもらっていない場合は願書を早めに手配しましょう

願書に貼る写真の用意もあります

現在ではWEB出願が増えてきていますが、自分の受験する高校はどうなっているのか調べ、ミスのないように早めの準備をしておきましょう。

⑩:面接・作文の対策

年が明けたらあっという間に私立高校の受験が始まります。

推薦入試では「面接」や「作文・小論文」が実施される学校がほとんどです。

直前であせることがないように早めに対策や練習をしておきましょう。

絶対に失敗しない高校の選び方まとめ

もう一度、高校の選ぶときのポイントをまとめておきます。

高校の選び方の15のポイント
  1. 志望校は複数考える
  2. 校風・教育方針4つの指標
    1. 男子校or女子校or共学校
    2. 宗教系の学校?
    3. 中高一貫校?
    4. 大学付属校or半付属校or半進学校?
  3. 校則や校風は?
  4. 雰囲気は?
  5. 学科・コース
  6. 通学時間・交通手段
  7. 進学実績
  8. 指定校推薦枠
  9. 学費
  10. 学力の3つの指標
    1. 内申点
    2. 偏差値
    3. 過去問の点数

いかがだったでしょうか。

高校の3年間はとても重要な3年間です。

この記事が志望校を選ぶヒントになってくれれば幸いです。

下の記事で、3か月で100点アップするための具体的な勉強手順も解説しています。

ぜひこちらも参考にしてください。

塾み~る

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