- 天気図の線を見ても、何を読めばいいのか分からない…
- 等圧線の数字が、どれが何hPaなのか読み取れない…
- 等圧線の間隔と風の強さの関係を、毎回忘れる…
こういう中2の人に向けて書きました。
結論からいうと、等圧線は「気圧が同じ場所をつないだ線」です。
線の間隔がせまいほど、風が強く吹きます。
等圧線とは
等圧線とは、天気図の上で、気圧が等しい場所をなめらかにつないだ線のことです。
気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)です。
等圧線を見ると、どこが高気圧で、どこが低気圧かが分かります。
等圧線の読み方
線の値は4hPaおき、太線は20hPaおき
日本の天気図では、1000hPaを基準にして、4hPaおきに等圧線が引かれています。
そのうち20hPaおきの線だけが太線です。
1000、1020、1040…と、太線を見つければ、まわりの線の値も数えて出せます。

図のO点は、1012hPaの線の上にあります。
線の上にある点は、その線の値がそのまま気圧です。
だからO点は1012hPaです。
線と線のあいだの点は、位置から読む
P点は、1012hPaの線と、その隣の1008hPaの線のあいだにあります。
2本の線のちょうど真ん中なら、2つの値の真ん中です。
図のP点は1010hPaと読めます。
Q点は、1016hPaの線にとても近い場所にあります。
だからQ点は、1016hPaより少しだけ低い1015hPaと読みます。
高い・低いは、まわりの線との比べ方で決まる
線で囲まれた中心に向かって、数字が大きくなっていれば高気圧です。
反対に、中心に向かって数字が小さくなっていれば低気圧です。
天気図には、中心の近くに「高」「低」と書いてあります。
等圧線と風の関係
間隔がせまいほど、風が強い
風は、気圧の高いところから低いところへ向かって吹きます。
等圧線の間隔がせまいところは、短い距離で気圧が大きく変わっています。
気圧の差が大きいほど、空気は勢いよく動くので、風が強くなります。
反対に、等圧線の間隔が広いところは、風が弱くなります。
| 等圧線の間隔 | 気圧の差 | 風 |
|---|---|---|
| せまい | 大きい | 強い |
| 広い | 小さい | 弱い |
高気圧と低気圧の風のようす
| 高気圧 | 低気圧 | |
|---|---|---|
| 中心付近の空気の動き | 下降気流 | 上昇気流 |
| 地上の風 | 中心から時計回りに吹き出す | 中心へ反時計回りに吹き込む |
| 天気 | 晴れやすい | 雲ができやすく、くもりや雨になりやすい |
高気圧は、空気が下りてくるので、雲ができにくく晴れやすくなります。
低気圧は、空気が上昇するので、雲ができやすく天気がくずれやすくなります。
よくある間違い
① 太線の値を、4hPaおきと思ってしまう
細い線は4hPaおきですが、太線は20hPaおきです。
太線の値だけ先に読むと、そこから4hPaずつ足し引きして、ほかの線の値を出せます。
② 線と線のあいだの点を、近くの線の値にしてしまう
線の上にない点は、2本の線のあいだの値になります。
1020hPaの線と1016hPaの線のあいだなら、1016より大きく1020より小さい値です。
③ 高気圧の風は中心に向かって吹く、と思ってしまう
高気圧では、中心から外へ吹き出します。
低気圧では、外から中心へ吹き込みます。
「高気圧は下降気流で、空気が地面に当たって外へ広がる」と覚えると、間違えにくくなります。
入試ではこう出る
入試では、天気図を見せて、等圧線のようすから風や天気を答えさせる問題がよく出ます。
特に、冬の天気図を使った問題が定番です。

この図は、冬によく見られる天気図です。
西側に高気圧、東側に低気圧があり、日本付近では等圧線が南北に近い向きで、間隔がせまく並んでいます。
この気圧配置を西高東低といいます。
等圧線の間隔がせまいので、日本付近では強い北西の風が吹きます。
よく出る問いは、次の3つです。
- 等圧線から、ある地点の気圧を読み取らせる問題
- 等圧線の間隔から、風の強さを答えさせる問題
- 天気図から、高気圧・低気圧の位置と、そこでの天気を答えさせる問題
練習問題
問1 等圧線とは、どのような場所をつないだ線ですか。

問2 上の図の等圧線について、①太線は何hPaの等圧線ですか。
②B点の気圧は何hPaですか。
問3 上の図のA点の気圧は、1028hPaより高いですか、低いですか。
また、A点付近の地上では、風は中心から吹き出していますか、中心へ吹き込んでいますか。
問4 天気図で、等圧線の間隔がせまいところの風は、広いところの風と比べて強いですか、弱いですか。
理由もあわせて書きなさい。
問5 冬の日本付近で、強い北西の風が吹くことが多いのはなぜですか。
「等圧線」「西高東低」という語を使って書きなさい。
解答と解説
問1の答え
答え: 気圧が等しい場所
考え方: 等圧線は、同じ気圧の場所をつないだ線です。
問2の答え
答え: ① 1020hPa ② 1024hPa
考え方: 図の中の数字から、線の値をたどります。
①は、図の太い線に「1020」とあるので、1020hPaです。
②は、B点が1024hPaと書かれた線の上にあるので、1024hPaです。
なお、図の細い線は4hPaおきなので、1016、1020、1024、1028と並んでいます。
問3の答え
答え: 1028hPaより高い。
風は中心から吹き出している。
考え方: A点は、1028hPaの線の内側にあります。
線の内側の中心に向かって気圧が高くなっているので、A点付近は高気圧です。
高気圧の地上では、風は中心から吹き出します。
問4の答え
答え: 強い。
理由は、気圧の差が大きいから。
考え方: 等圧線の間隔がせまいところは、短い距離で気圧が大きく変わります。
風は気圧の差が大きいほど強く吹くので、風が強くなります。
問5の答え
答え: 冬は西高東低の気圧配置になり、日本付近では等圧線の間隔がせまくなって、西の高気圧から東の低気圧へ向かう強い風が吹くから。
考え方: 「西高東低」は、西に高気圧、東に低気圧がある冬の気圧配置です。
風は高いほうから低いほうへ吹くので、西側から東側へ向かって吹きます。
そこに等圧線の間隔がせまいことを組み合わせると、強い風になる理由が書けます。
採点では、「西高東低」「等圧線の間隔がせまい」「風が強い」の3つが入っているかを見ます。
まとめ
- 等圧線は、気圧が等しい場所をつないだ線
- 日本の天気図では、1000hPaを基準に4hPaおき、太線は20hPaおき
- 線のあいだの点は、2本の線の値のあいだで、位置から読む
- 等圧線の間隔がせまいほど、風が強い
- 高気圧は下降気流で晴れやすく、中心から時計回りに吹き出す。低気圧は上昇気流で天気がくずれやすく、中心へ反時計回りに吹き込む
- 冬は西高東低で、日本付近は等圧線がせまく、強い北西の風が吹く
同じ天気の単元は、次の記事も読んでおくと整理しやすくなります。




















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