併願推薦でも落ちることはあるのか

こんにちは! 高校受験ラボ・進学塾リードアップ代表の山田優輔です!

併願推薦は、学校が決めた基準を満たして出願すれば、ほぼ合格がもらえる仕組みです。

ただし「ほぼ」であって「必ず」ではありません。

実際に、基準を満たして出願した受験生の中から不合格になった人が出ている学校があります。

この記事では、併願推薦でも落ちることがある理由を、実際のデータで整理します。

併願推薦のしくみ(おさらい)

併願推薦は、公立高校を第一志望にしながら、私立高校からあらかじめ合格を約束してもらえる仕組みです。

制度そのもののしくみは、以前の記事「私立の併願推薦。公立が第一志望でも先に合格をもらえる仕組み」で説明しているので、まずそちらを読んでおくと分かりやすいと思います。

この記事では、その先にある「基準を満たしても落ちることがあるのか」を掘ります。

実際に不合格が出た例(千葉日本大学第一高校)

千葉日本大学第一高校は、令和8年度(2026年2月実施)の入試結果をホームページで公表しています。

単願推薦・併願推薦それぞれの受験者数と合格者数は、次のとおりです。

推薦の種類受験者合格者
単願推薦76人75人
併願推薦330人318人

単願推薦は76人が受験して75人が合格し、1人が不合格でした。

併願推薦は330人が受験して318人が合格し、12人が不合格でした。

大多数の受験生は合格していますが、ゼロではありません。

「併願推薦ならほぼ受かる」はおおむね正しいのですが、「併願推薦なら絶対に受かる」は正しくない、というのが実際の数字です。

出願の基準は、内申点だけではない

併願推薦の基準というと、内申点(評定の合計)だけを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし学校の募集要項を見ると、内申点以外の条件が書かれていることがあります。

千葉日本大学第一高校の令和9年度(2027年度入学)の募集要項では、内申点の基準に加えて「3年次(第3学年4月〜11月末)の欠席日数が10日以内であること」が出願の条件になっています。

ここでいう基準には、出願できるかどうかの基準と、出願したあとに見られる基準の、2種類があります。

出願基準を満たして出願しても、入試当日の得点や欠席日数などの条件によって合格と不合格に分かれることを示した流れ図

出願できるかどうかの基準(内申点・欠席日数・評定の内容)

内申点の基準を満たしていても、欠席日数や評定の内容によっては、そもそも出願できない学校があります。

いくつかの学校の令和9年度(2027年度入学)の募集要項を見ると、次のような条件が書かれています。

  • 日本大学習志野高校: 普通科の内申点(5教科の評定合計20以上)に加えて、9教科の評定に「2」「1」がないこと、3カ年の欠席が20日以内であることが条件
  • 昭和学院高校: 単願・併願の内申点に加えて、9教科の中に評定「1」があると出願できず、欠席は各学年10日以内であることが条件
  • 東海大学付属市原望洋高校: 内申点に加えて、全教科に「1」「2」の評定がないこと、第3学年の欠席日数が原則10日以内であることが条件
  • 光英VERITAS高校: 内申点に加えて、3学年の全教科に「1」がないこと、2・3学年の欠席日数の合計が15日程度までであることが条件

つまり、内申点の基準を満たしていても、欠席日数や評定の内容によっては出願できない、ということです。

これは「出願したのに落ちる」話ではなく、「そもそも出願できない」という話です。

基準の数字だけを見て安心せず、欠席日数や評定の内容も合わせて確認しておく必要があります。

出願したあとに見られる基準(入試当日の得点)

ここからが、この記事の本題です。

千葉日本大学第一高校の令和9年度の生徒募集要項には、こう書かれています。

5教科評定値は調査書の国社数理英。単願推薦・併願推薦でも3教科の合計が120点に満たない場合は不合格となることがある

内申点と欠席日数の基準を満たして出願していても、入学試験当日の3教科の合計が120点に届かないと、不合格になることがあると学校自身が募集要項に明記しています。

この記事の冒頭で紹介した「併願推薦330人のうち12人が不合格」という実際の結果は、この説明と矛盾しません。

基準を満たして出願しても、入試当日の点数によっては不合格になることがある、ということです。

ここで紹介した実際の入試結果は令和8年度(2026年2月実施)のものです。

一方、内申点や欠席日数の基準そのものは令和9年度(2027年度入学)の募集要項から引いています。

基準の数字は年度によって変わることがありますが、「基準を満たして出願しても、入試当日の条件によって不合格になることがある」というしくみ自体は変わりません。

併願推薦を検討するときに確認したいこと

併願推薦を考えるときは、内申点だけでなく、欠席日数や評定の内訳も合わせて確認しておくことが大切です。

千葉県の私立高校の併願推薦・単願の基準は「千葉県の私立高校 併願推薦・単願の基準一覧【2027年度入試】」でまとめて確認できます。

内申点の基準については「千葉の私立高校の推薦内申基準一覧」、欠席日数については「欠席日数は何日までなら大丈夫か」、部活動や生徒会の加点については「部長・生徒会・皆勤は本当に加点されるのか」も確認しておくと、自分の内申点や欠席日数が基準に対してどの位置にあるかが分かります。

まずは志望校の募集要項を開いて、内申点の基準のほかに、欠席日数や評定の条件が書かれていないかを確認してみてください。

出典

  • 千葉日本大学第一高校「生徒募集要項(令和9年度)」 https://www.chibanichi.ed.jp/examinee/file/youkou_20260716.pdf 取得日: 2026年9月9日
  • 千葉日本大学第一高校「入試結果(令和8年度)」 https://www.chibanichi.ed.jp/testdata 取得日: 2026年9月9日
  • 日本大学習志野高校「生徒募集要項(令和9年度)」 https://www.nnhs.cst.nihon-u.ac.jp/pdf/enter/bosyu/yokou2027.pdf 取得日: 2026年9月9日
  • 昭和学院高校「前期選抜試験要項(令和9年度)」 https://showa-gkn.ed.jp/js/wp-content/uploads/2026/07/d3d24c67a99f27cd31a129862a6b299c.pdf 取得日: 2026年9月10日
  • 東海大学付属市原望洋高校「入試情報」 https://www.boyo.tokai.ed.jp/admission/ 取得日: 2026年9月9日
  • 光英VERITAS高校「入試要項(令和9年度・抜粋)」 https://www.veritas.ed.jp/assets/images/hs/hs_essentials.pdf 取得日: 2026年9月9日

自分の志望校の
K値と配点を調べる

学区・検査・K値でしぼり込めます。