こんにちは! 高校受験ラボ・進学塾リードアップ代表の山田優輔です!
2027年春に高校へ入学する人の千葉県公立高校入試(令和9年度入学者選抜)は、本検査が2月16日(火)と2月17日(水)の2日間、合格発表(入学許可候補者の発表)は3月2日(火)です。
合否は、学力検査(5教科500点)と、内申点にK値をかけた調査書の得点と、学校ごとに決める学校設定検査の得点を足した「総得点」で決まります。
何点満点になるかは学校によって違います。
そして令和9年度は、県立高校(全日制)の募集定員が26,400人で、前年より720人減ります。
この記事では、千葉県教育委員会が公表している令和9年度の資料をもとに、日程・試験の中身・合否の決まり方・定員・変更点を順番にまとめます。
令和9年度の入試日程
まずは日程です。
一般入学者選抜の流れは次のとおりです。
| 内容 | 日にち(2027年) |
|---|---|
| 志願者情報の登録・入学検査料の納付 | 1月12日(火)〜2月1日(月) |
| 出願書類(調査書など)の提出 | 2月2日(火)〜2月4日(木) |
| 志願変更・希望変更の受付 | 2月9日(火)・2月10日(水) |
| 本検査(1日目・2日目) | 2月16日(火)・2月17日(水) |
| 追検査の受付 | 2月19日(金)・2月22日(月) |
| 追検査 | 2月25日(木) |
| 合格発表(入学許可候補者の発表) | 3月2日(火) |
出願はインターネットで志願者情報を登録するところから始まります。
登録と検査料の納付をすませてから、調査書などの書類を出す、という2段階です。
追検査は、感染症にかかったなど、やむを得ない理由で本検査を受けられなかった人のための検査です。
私立高校の入試は1月に集中するので、1月から3月までの流れは千葉県の高校入試カレンダーでまとめて確認できます。
試験の中身:学力検査は2日に分かれる
ここはよく誤解されているところです。
「1日目に5教科、2日目に面接など」ではありません。
学力検査は2日に分かれていて、学校設定検査は2日目の午後です。

| 午前 | 午後 | |
|---|---|---|
| 1日目(2月16日) | 国語(50分)・数学(50分) | 英語(60分) |
| 2日目(2月17日) | 理科(50分)・社会(50分) | 学校設定検査(学校ごと) |
学力検査はどの教科も100点満点で、合計500点です。
英語は放送によるリスニングテストを含みます。
問題は県内の公立高校で共通です。
学校設定検査とは
学校設定検査は、各高校が「うちはこれで見る」と決めて行う検査です。
面接・集団討論・自己表現・作文・小論文・適性検査・学校独自問題などから、学校ごとに1つ以上を選んでいます。
同じ学校でも、学科によって検査が違うことがあります。
令和9年度に検査の中身が前の年から変わるのは2校です。
東葛飾は「思考力を問う問題」から「学校独自問題(国語・数学)」に、白井は「自己表現」から「面接」に変わります。
ほかの学校は令和8年度と同じです。
全校の検査の一覧は学校設定検査の一覧、検査ごとの特徴は学校設定検査の解説にまとめています。
志願理由書の提出を求める学校もごく一部あります。
合否の決まり方:総得点は学校ごとに違う
千葉県の公立高校は、次の3つを足した総得点で合否を決めます。

- 学力検査の得点:5教科500点(全校共通)
- 調査書の得点:内申点(9教科の評定の、中1から中3までの合計)にK値をかけたもの。学校によっては、部活動や資格などの記載に加点もある
- 学校設定検査の得点:配点は学校ごとに違う
調査書の得点とK値
内申点は9教科×5段階×3学年なので、最大135点です。
これに学校が決めたK値(調査書の評定の合計にかける係数)をかけたものが、調査書の得点になります。
K値は原則1で、学校の特色に応じて0.5から2の範囲で決められます。
調査書には、評定のほかに部活動・生徒会活動・資格などの記載があります。
各高校はこの記載事項について、50点を上限に調査書の得点へ加点できます。
何にどれだけ加点するかは学校ごとに違うので、志望校の「選抜・評価方法」で確かめる必要があります。
令和9年度のK値は、県の実施要項に全校分が載っています。
0.5の学科は8学科、2の学科は23学科で、それ以外はすべて1です。
令和8年度から値が変わった学校はありません。
K値が0.5の学校(6校):千葉、千葉東、船橋、小金、東葛飾、佐倉
K値が2の学校(19校):犢橋、八千代東、船橋啓明、船橋二和、船橋法典、船橋北、浦安南、鎌ヶ谷西、沼南、沼南高柳、野田中央、関宿、我孫子東、佐倉東、四街道北、多古、銚子、銚子商業、市原緑
K値が0.5なら内申点135点でも調査書の得点は67.5点、2なら270点です。
K値が大きい学校ほど、内申点が合否に効きます。
逆にK値が小さい学校は、当日の学力検査の比重が大きくなります。
くわしくはK値とは何かで解説しています。
総得点の実例(令和8年度)
学校設定検査の配点や調査書の加点は、各高校が自校で公表している「選抜・評価方法」に載っています。
令和9年度の資料はまだ出そろっていないので、令和8年度の実例で、総得点がどれくらい違うかを見てください。
| 学校・学科 | 学力検査 | 調査書 | K値 | 学校設定検査 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 千葉 普通科 | 500点 | 67.5点 | 0.5 | 作文 10点 | 577.5点 |
| 鎌ヶ谷西 普通科 | 500点 | 320点 | 2 | 面接 100点 | 920点 |
| 市立習志野 商業科 | 500点 | 135点 | 1 | 自己表現 300点 | 935点 |
同じ「合格ライン」という言葉でも、577.5点満点の学校と935点満点の学校では意味がまったく違います。
千葉県の公立高校は合格最低点を公表していないので、なおさら志望校の配点の中身を知っておくことが大事です(公立高校に合格最低点はあるのか)。
学校ごとの配点は何点満点で競うのかと、各高校のページにまとめています。
理数科などの傾斜配点
理数に関する学科などでは、学力検査の特定の教科を重く扱えます。
たとえば理数科では、数学と理科の得点に1.5または2をかけた値を、その教科の得点とみなすことができます。
どの学科で何を重くするかは、実施要項の付表4に学校ごとに載っています。
理数科・国際系の学科を考えている人は、ここも確認しておいてください。
ただし、普通科・理数科をくくり募集する成東・長生・佐原は、数学と理科に倍率をかけません。
二段階目選考
各高校は、総得点で順に選ぶ「1段階目」のあとに、募集人員の20%以下を別の配点で選ぶ「2段階目」を行うことができます。
2段階目では、調査書や学校設定検査、学力検査の得点に学校ごとの係数をかけ直して選びます。
1段階目で届かなくても、学校が重視するものが強ければ2段階目で拾われることがある、という仕組みです(二段階目選考)。
募集定員:県立は720人減
令和9年度の公立高校(全日制)の募集定員は次のとおりです。
| 区分 | 募集定員 | 前年からの増減 |
|---|---|---|
| 県立 | 26,400人(660学級) | 720人減(18学級減) |
| 市立 | 1,920人(48学級) | 前年と同じ |
背景にあるのは中学校卒業者の減少です。
県教育委員会は、令和9年3月の県内の中学校卒業予定者を約51,210人(前年より約690人減)、高校などへの進学率を98.8%程度、進学予定者を50,595人程度と見込んでいます。
学級数が減るのは次の18校で、どれも1学級(40人)ずつの減です。
| 学区 | 学校 | 学科 | 学級数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 第1学区 | 若松 | 普通 | 8学級→7学級 | |
| 第2学区 | 市川南 | 普通 | 7学級→6学級 | |
| 第2学区 | 浦安南 | 普通 | 3学級→2学級 | |
| 第3学区 | 柏の葉 | 普通 | 7学級→6学級 | 情報理数科1は変更なし |
| 第3学区 | 流山南 | 普通 | 7学級→6学級 | |
| 第3学区 | 流山北 | 普通 | 5学級→4学級 | (地域連携アクティブスクール) |
| 第3学区 | 我孫子東 | 普通 | 5学級→4学級 | |
| 第4学区 | 成田北 | 普通 | 7学級→6学級 | |
| 第4学区 | 佐倉西 | 普通 | 4学級→3学級 | |
| 第4学区 | 四街道北 | 普通 | 6学級→5学級 | |
| 第5学区 | 佐原 | 普通 | 6学級→5学級 | 理数科1は変更なし |
| 第5学区 | 小見川 | 普通 | 4学級→3学級 | |
| 第5学区 | 東総工業 | 工業 | 4学級→3学級 | 機械科、電気情報科、建設科に再編 |
| 第7学区 | 茂原樟陽 | 工業 | 3学級→2学級 | 機械テクノロジー科、電気テクノロジー科に再編 |
| 第8学区 | 長狭 | 普通 | 4学級→3学級 | |
| 第9学区 | 天羽 | 普通 | 3学級→2学級 | (地域連携アクティブスクール) |
| 第9学区 | 市原緑 | 普通 | 3学級→2学級 | |
| 第9学区 | 市原八幡 | 普通 | 5学級→4学級 |
東総工業と茂原樟陽は、学級が減るのにあわせて工業の学科が再編されます。
東総工業は機械科・電気情報科・建設科に、茂原樟陽の工業は機械テクノロジー科・電気テクノロジー科になります。
天羽と流山北は地域連携アクティブスクールで、一般入学者選抜とは別の入試です。
定員が減った学校で倍率がどう変わるかは、学校ごとに違います。
前の年に県立全体で840人減ったときの実例は県立高校の募集定員が840人減ったで見られます。
出願と志願変更:倍率を見て1回だけ変えられる
千葉県の公立高校は、出願したあとに発表される志願状況(倍率)を見て、志願先を1回だけ変えられます(志願変更)。
同じ学校の中で学科を変えるのは希望変更です。
令和9年度の受付は2月9日(火)・10日(水)です。
倍率は「志願者数÷募集人員」です。
ただし志願倍率は「何人落ちるか」をそのまま表す数字ではありません(倍率の読み方)。
1年分の倍率だけで判断せず、5回分の推移も見てください。
前の年に志願変更で倍率がどう変わったかは志願変更で倍率はどう変わったかにまとめています。
第2次募集
一般入学者選抜で募集人員に満たなかった学校は、第2次募集を行います。
令和9年度の日程は次のとおりです。
| 内容 | 日にち(2027年) |
|---|---|
| 志願者情報の登録・入学検査料の納付 | 3月2日(火)〜3月4日(木) |
| 出願書類の提出 | 3月5日(金) |
| 志願・希望の変更 | 3月8日(月) |
| 検査 | 3月10日(水) |
| 合格発表 | 3月12日(金) |
一般入学者選抜の合格発表と同じ日に、第2次募集の登録が始まります。
どの学校が第2次募集を行うかは、合格発表のあとに発表されます。
令和9年度の主な変更点
県教育委員会が「主な変更点」として示しているもののうち、受験生と保護者に関わるものです。
- 合格発表はインターネットだけに:高校での掲示による発表をやめ、インターネットの特設サイトでの発表のみになります(市立習志野は掲示による発表も行う予定)
- 調査書は原則として電子データで提出:中学校から電子で提出され、紙で出す場合は昨年度と同じ方法です
- 検査を自分の判断で受けなかった人は選抜の対象外:追検査の対象になる場合を除き、本人や保護者の判断で検査の一部または全部を受けなかった人は、選抜の対象としないことになりました
- 当日の服装:制服でも私服でもよいが、英文字や地図などがプリントされた服は着ない、と受検者心得に加わりました
- 入学検査料の納め方:収入証紙の販売が終わるため、インターネット出願ができない場合は県の納付書で納めます
このほか、実施要項を前の年と比べると、佐原の普通科・理数科がくくり募集(2つの学科をまとめて募集すること)になります。
普通科・理数科のくくり募集は、令和8年度は成東・長生・市立銚子の3校でしたが、令和9年度は佐原が加わります。
あわせて、令和8年度に佐原の理数科で数学と理科の得点にかけていた1.5の傾斜配点はなくなります。
くくり募集の県立高校では、学区と隣接学区以外から志願した人は、入学後に普通科に在籍できません。
私立高校との関係
千葉県では、私立高校の入試が1月、公立高校が2月です。
公立が第一志望の人の多くは、私立を併願推薦で受けて先に合格をもらってから、2月の公立入試に向かいます。
しくみは私立の併願推薦、学校ごとの基準は推薦基準チェッカーで確かめられます。
よくある質問
内申点はいつの成績が使われますか
公立高校の一般入学者選抜では、9教科の評定の全学年の合計が使われます。
中3だけではなく、中1・中2の成績も入ります。
中3の成績だけを使うことが多い私立の推薦とは、ここが違います(調査書の点数はいつの成績で決まるのか)。
面接は全員ありますか
学校によります。
面接をする学校もあれば、作文や自己表現の学校もあります。
2日目の午後の検査は志望校ごとに確かめてください(面接がある公立高校と、何を聞かれるか)。
合格最低点は分かりますか
千葉県の公立高校は合格最低点を公表していません。
総得点が学校ごとに違うので、ほかの学校の数字を当てはめることもできません。
配点と倍率の推移を手がかりにするのが現実的です。
受けられる高校は住んでいる学区で決まりますか
千葉県の公立高校には学区があり、住んでいる地域によって受けられる範囲に決まりがあります。
くわしい範囲は実施要項に載っています。
学区ごとの学校の一覧は高校リンク集で見られます。
では、いま何をすればいいか
入試制度を全部覚える必要はありません。
志望校について、次の4つを確かめてください。
- K値:0.5・1・2のどれか。内申点と当日点のどちらが効くかが分かります
- 学校設定検査:何をやるか。面接か、作文か、それとも別の検査か
- 定員が変わるか:上の18校に入っているか
- 倍率の推移:1年分ではなく、数年分の移り変わり
4つとも、各高校のページ(高校リンク集から学区ごとに開けます)と、条件で公立高校をしぼるで確認できます。
テーマ別の解説は入試のしくみにまとめています。
志望校の数字が分かると、「内申点を上げるのにあと何をするか」「当日あと何点取るか」が具体的になります。
分からないところがあれば、学校の先生や塾の先生に、この4つを持って相談してみてください。
出典
- 千葉県教育委員会「令和9年度千葉県県立高等学校入学者選抜の日程について」
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/r9nyushinittei.html
取得日: 2026年10月6日 - 千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(全ページ。検査の内容・時間割・選抜方法・付表2のK値)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/documents/00r9jissiyoukou2.pdf
取得日: 2026年10月6日 - 千葉県教育委員会「令和9年度公立高等学校入学者選抜についての主な変更点」
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/documents/r9henkoten.pdf
取得日: 2026年10月6日 - 千葉県教育委員会「令和9年度千葉県公立高等学校第1学年生徒募集定員について」
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/r9teiin.html
取得日: 2026年10月6日 - 千葉県教育委員会「令和9年度 全日制の課程 高等学校別検査の内容等一覧」
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r9/r9zennichi.html
取得日: 2026年10月6日 - 千葉県教育委員会「令和8年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」(くくり募集を行う学校・付表4。令和9年度との比較に使用)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r8/documents/00r8jissiyoukou.pdf
取得日: 2026年9月9日 - 総得点の実例(令和8年度):各高等学校が公表している「令和8年度 一般入学者選抜の選抜・評価方法」。出典の URL は各高校のページに載せています
取得日: 2026年9月8日〜9日


