こんにちは! 高校受験ラボ・進学塾リードアップ代表の山田優輔です!
中3の9月は、部活が一段落して「そろそろ本気で受験のことを考えないと」と感じ始める時期です。とはいえ、志望校をどう決めればいいのか分からないまま、模試の判定だけを見て一喜一憂している人も多い時期です。千葉県の公立高校入試には、学校によって大きく違う数字が3つあります。①K値、②学校設定検査、③去年の倍率です。この3つを志望校について先に確認しておくだけで、これから何を優先して勉強すればいいかの方針が決まります。今日は、実際の2つの高校を例にして説明します。
入試までまだ半年近くあるこの時期にやるべきなのは、模試の判定表を眺めることではなく、志望校の「制度」を自分で調べることです。K値も学校設定検査も倍率も、学校が公式サイトで公表している情報で、誰でも確認できます。ただし118校それぞれで内容が違うため、自分の志望校について自分で調べないと意味がありません。塾に任せきりにせず、この記事を読み終えたら実際に自分の志望校のページを開いてみてください。
①K値 – 内申点の重みは学校が決める
千葉県の公立高校入試は、学力検査(500点満点)と、中学校の内申点をもとにした調査書点を合わせて合否を決めます。この調査書点に高校ごとの係数をかけて重みを調整する仕組みがあり、この係数を「K値」と呼びます。K値は0.5から2.0までの範囲で、高校が学科ごとに決めています。
令和8年度の選抜・評価方法によると、千葉県立千葉高等学校の普通科のK値は0.5です。学力検査500点に対して調査書点は67.5点(内申点の素点にK値0.5をかけた点数)で、学校設定検査10点を合わせた合計は577.5点満点です。一方、千葉県立鎌ヶ谷西高等学校の普通科のK値は2.0です。学力検査500点に対して調査書点は320点、学校設定検査100点を合わせた合計は920点満点になります。同じ千葉県の公立高校でも、内申点の扱われ方はこれだけ違います。K値や学校設定検査の内容は年度によって変わることがあるため、実際に自分が受験する年度の最新情報を学校の公式サイトで必ず確認してください。自分の内申点に自信があるかどうかで、志望校選びの考え方は変わってきます。
自分の志望校のK値は、千葉県の公立高校を条件でしぼる(学区・学校設定検査・K値)のページで検索できます。
②学校設定検査 – 2日目の検査は学校ごとに違う
千葉県公立高校の入試は2日間で行われます。1日目は国語・数学・英語・理科・社会の学力検査ですが、2日目は「学校設定検査」と呼ばれる、高校が独自に内容を決める検査です。面接・作文・小論文・自己表現・適性検査など種類はさまざまで、同じ検査名でも配点は学校によって違います。
先ほどの2校で比べると、千葉県立千葉高等学校の普通科の学校設定検査は作文で10点、千葉県立鎌ヶ谷西高等学校の普通科は面接で100点です。同じ「2日目の検査」でも、何をどれだけ準備すべきかはまったく違うことが分かります。自分の志望校の2日目が何で、配点が何点なのかを知らないまま、1日目の学力検査の対策だけを進めるのは危険です。
全118校の学校設定検査の内容は【令和8年度】千葉県公立高校「学校設定検査」全118校一覧にまとめてあります。
③去年の倍率 – 学校ごとにまったく違う
3つ目は、前年度の入試で実際に何人が受験したかを示す倍率です。令和8年度(2026年度)入試の確定志願者数で見ると、千葉県立千葉高等学校の普通科は倍率1.38倍、千葉県立鎌ヶ谷西高等学校の普通科は倍率1.08倍でした。同じ公立高校でも、志願者の集まり方は学校ごとに違います。
ただし倍率は「その人数のうち1人だけ受かる」という意味ではありません。学力検査と調査書の合計点で上から順に合格が決まるので、倍率が高くても自分の得点が高ければ合格しますし、倍率が低くても得点が足りなければ不合格になります。倍率の読み方は倍率の読み方。志願確定の倍率は「何人落ちるか」ではないで詳しく説明しているので、あわせて確認してください。
3つを自分の志望校で確認する
ここまで千葉高等学校と鎌ヶ谷西高等学校の2校を例に出しましたが、大事なのは「自分の志望校ではどうか」です。学校によってK値も学校設定検査も去年の倍率も、すべて違います。今日中に、自分の志望校のページで次の3つを確認してください。
- 志望校のK値は0.5〜2.0のどこにあるか
- 2日目の学校設定検査は何で、何点満点か
- 去年の一般入学者選抜の倍率は何倍だったか
この3つが分かれば、内申点対策と学力検査対策のどちらに力を入れるべきか、2日目の検査に向けて何を準備すべきか、志望校の志願者の集まり方がどのくらいかという、これからの勉強の方針が見えてきます。K値が大きい学校を志望するなら、9月からの内申点(定期テスト・提出物・授業態度)を今まで以上に意識する必要がありますし、K値が小さい学校なら、学力検査の得点力を伸ばすことに時間を使う方が効率的です。2日目の学校設定検査が面接や自己表現なら、10月以降に少しずつ準備を始めれば間に合いますが、作文や小論文なら書く練習の回数がものを言うので、早めに始めた方が有利です。倍率は毎年動くので今の時点の数字を鵜呑みにはできませんが、去年の数字を知っておくだけでも、志望校のイメージがだいぶ具体的になります。
まずは高校ファインダーで自分の志望校のページを開き、この3つの数字を紙に書き出すところから始めてください。
出典
- 千葉県立千葉高等学校「令和8年度 一般入学者選抜_選抜・評価方法」
URL: https://cms1.chiba-c.ed.jp/chiba-h/wysiwyg/file/download/31/1830
取得日: 2026年9月8日 - 千葉県立鎌ヶ谷西高等学校「令和8年度 一般入学者選抜 選抜・評価方法」
URL: https://cms1.chiba-c.ed.jp/kamagaya-west/wysiwyg/file/download/45/4935
取得日: 2026年9月8日 - 千葉県教育委員会「一般入学者選抜等の志願者確定数(特別入学者選抜及び地域連携アクティブスクールの入学者選抜を含む)」
URL: https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/nyuushi/koukou/r8/documents/r8kakuteiippan.pdf
取得日: 2026年9月8日


